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1年間に読んだ本/見た映画・演劇の合計が108になるといいなあ、という日記。

『パリの恋人たち』

苦甘のフレンチ・コント。

と、数語によってこの映画の説明は終わる、小さな文芸作品である。原題は ”L’homme Fidele”、すなわち「忠実な男」。

 

見所はリリー・ローズ・デップの猫のような姿態と、主演マリアンヌ役のレティシア・カスタの異様なまでに美しいデコルテと背中の描写である。それ以外は、とくになし。

 

おそらく、フランス文化のなかでは、このような小さな物語ーコントーは、日常的に制作され、消費されているのだろうと思う。そして、このような掌編に出演することで、役者たちあるいはスタッフ陣も、キャリアを積んでいくのかもしれない。

比較してはいけないのかもしれないが、否、当然比較はされるべきなのだろうが、ゴダールやロジエのような闊達さ、奔放さ、美しさの片鱗が見たかった。